障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会

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季刊グループホーム 2025春vol.84

特集:第20回日本グループホーム学会全国大会in熊本

特集にあたって

本号では、昨年11月23日・24日に日本グループホーム学会全国大会としては久しぶりにオンラインではなくリアルで開催となった熊本大会の報告を中心にお届けします。
 大会テーマ「ご本人が望む暮らしを」のもと、初日は認定NPO法人DPI日本会議の平野みどりさんによる「障害者権利条約と総括所見が描く障害のある人の暮らし」、九州ルーテル大学の西章男さんによる「グループホームにおける暮らしの実現」の基調講演から始まりました。権利条約や支援に役立つ視点について学びました。続くパネルディスカッションでは、熊本の地元グループホーム「オリーブの家」「きづな」「結(ゆ)井(い)の郷(さと)」から、現場での工夫や配慮についての発表がありました。
 その夜の懇親会は100名以上の方々が参加し、オリーブの家の小原順子さんによる熊本観光案内や、鈴木アイリさんの即興ダンスが披露され、歓声と拍手に包まれた楽しい時間となりました。
全国大会2日目のAプログラムは「入居者大集合」とのタイトルで、全国から入居者が集い、音楽(ダンスであそぼうワークショップ)のプログラムは鈴木アイリさん、UDe(ユーディイー)スポーツでは矢元洋介さんのインストラクターのもと、交流が広がり、会場が大いに盛り上がりました。
Bプログラムでは連続講座「ともに生きる社会の実現」として、はらからの家の毛塚和英さん、てとての村上大作さん、私・横谷聡一より精神障害の方々の社会復帰について発表。続いて「災害からの歩み」と題し、じょうなんの多賀健太郎さんが熊本地震や石川での被災地支援の取り組みを紹介しました。
最後のディスカッションでは、大会テーマ「ご本人の望む暮らしを」をもとに、菊愛会の緒方隆さん、つつじヶ丘学園の恒松祐輔さん、日本グループホーム学会代表の荒井隆一さんが今後のグループホームの未来について語りました。
大会の閉幕では、入居者の「楽しかった!」との声とともに、次回徳島開催が発表されました。約160名の参加者の盛大な拍手で大会は無事終了しました。この大会を現地でご準備くださったオリーブの家をはじめ、熊本の皆様が、今回の大会を通して地元でのつながりが深まっていくことを心から祈ります。
皆様、本当にありがとうございました。
横谷(よこや)聡一(障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会)

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